“王道クラシックロードバイク”から”ピュアなクライミングバイク”へ
2019年にスタートした新型R5の開発はフレーム重量を減らす為の検討から始まった。
プロチームからの要望は、スタックやリーチといったフィット感に関するジオメトリーは変更せずに軽量化を求める要望があったからです。

これまでUCI既定の6.8㎏に近づけることに苦労していましたが、チームの要望を叶えるために試行錯誤を繰り返しフレームの軽量化を図って行きました。
軽量化のために様々なギミックを省いてしまうと快適性が失われるのでは?という懸念もありましたが、チームからは快適性については問題になりませんでした。
それでも第三世代モデルと比べてトップチューブの位置を少し下げることで快適性を向上させることに成功しています。

第三世代モデルはまさに”王道クラシックロードバイク”という味付けでした。そのため登りもこなせるし、どのような道でも走れるバイクだったのです。
新モデルの開発では、オールラウンダーな味付けの第三世代をよりピュアなクライミングバイクへと再定義する方向性を打ち出し、第三世代をベースにしてプロチームにテストしてもらいフィードバックを反映させていく開発工程をとりました。

ベースである第三世代のテストでは、プロチームから繰り返し「フロントエンドが硬すぎるよ」というフィードバックが寄せられました。
これは、開発当時にフレームと同じく剛性を最大限に高めたいと考えてデザインしたため、結果として硬すぎるフォークとなってしまっていました。
新型フレームはこの点はヘッドチューブの剛性を少し下げ、フロントフォークを若干改良することで解決しました。
軽量化を行う為にはフレームの表面積が重要となります。
ダウンチューブの断面が大きければ大きいほど、ねじり剛性、つまりボトムブラケットの剛性が高まるのです。
チューブの断面が大きくなればなるほど、材料を増やさなければならず、重量も増えるので、密接に関連している剛性バランスや重量バランスを見直す必要が出てきます。
剛性バランスについてはこれ以上硬いフレームにする必要が無かったため、第三世代のBB周辺の設計をそのまま使用しています。
その結果、剛性感とフィット感はそのままに、軽量化と快適性の向上が図られた”ピュアなクライミングバイク”へと生まれ変わりました。


シートポスト、ハンドルステム、ハンドルバーが付属し、ステム長とハンドルバー幅が選択可能。

今回入荷したのはR5 Disc Team Jumbo-Visma flamesetですが
完成車もラインナップ。

 ジオメトリーや詳細はメーカーサイト

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